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獣の12月

11月24日の出店翌日は、満を持して野良猫にゃぁすを捕獲、病院送りにしてやろうという日。猫疥癬でボロボロになって日々弱っていくのを見ていられなくなり決行を決めました。2か月ほど前から近所で餌をもらいながらウロウロしていた”にゃぁす”。シャーッ‼と恩をアダで返す傍若無猫ぶりでしたが、最近ではニャーとしか言わなくなり呼び名もシャーから”にゃぁす”に。疥癬なら隔離が必要とケージを用意し、嫌われる覚悟で膝にだっこにゴロゴロ言わせながらの病院送り。猫疥癬もそうですが怪我やらウイルスやらでずいぶん可哀そうな状態で、結果、当家に迎え入れることになりました。

 

と、前置きが長くなりましたが、そんな思いもよらない猫ライフも始まりデレデレもツカノマ。12月の出店計画は2回。毎年楽しみに遊びに行っていた「ときのこや祭り」と、”にゃぁす”を長い間1猫で置いておけないと以前から気になっていたご近所熊谷の「ファインドマーケット」。

猫に踏まれたい衝動にかられながらミシンを踏む日々(最近このフレーズを多用;)。

いい気持ちで歌など口ずさみながらミシンを漕いでると、”にゃぁす”に「どこに隠れてるだにゃぁ~っ」と呼ばれ。カップに入れたコーヒーをほくそ笑みながら作業場に運んでいると「それはもしやごはんだにゃぁ~っ」と疑いを掛けられ。極めつけはケージから手を伸ばし生き招き猫で「おいでおいでだにゃぁ~っ」等のあらゆる攻撃を受けあえなく白旗。膝を開放しナデナデマシーンと化す日々。

 

そんなマシーンなワタシはミシーンを漕ぐより長い時間を猫に費やすことに。結果、少数精鋭での出店となりました。

とは言え、冬の出店をしてこなかったこともあって不安もありましたが、獣もの(ウールです)が好評で、やっぱり獣は暖かだわとなんでも”にゃぁす”に結び付けほっこりホット胸をなでおろしました。

 

「ときのこや祭り」ではお楽しみのお餅と、こじゃれたビール、本格的なベジカレーを堪能しながら音楽。素晴らしいお野菜を買っていつもの調子で楽しんで、プラス出店もと言うフルコース。

チエトテは先月の出店で気に入って下さった方がお友達とわざわざいらっしゃって、気になって仕方がなかったというダブルメルトンコートを試着。それはとてもお似合いで、やっぱりおしゃれな人は自分の似合うものを見つけるアンテナ感度が高いなぁと感心させられました。ご一緒のお友達もさすがの感度でポンコートを試着。こちらもよくお似合いでした。なるほど、冬はさっと羽織って試着できるアウターは心をくすぐります。特にあたたかな獣!猫!

 

そして「ファインドマーケット」。何度か遊びに行ってはいましたが出店は初めて。朝あまりの寒さで車のバッテリーが上がったり、設営中に紙袋を忘れたことを思い出し取に帰った事等、思いがけないアクシデントもありましたが、無事に終える事が出来ました。

会う人会う人に「寒いですね」「寒いですね」と挨拶するようなとても寒い1日でしたが、それにもめげず試着してくださった皆様ありがとうございました。そして、やはりここでも獣は好調でした。

また、時期を見て出店させて頂こうとおもいます。ローフードのお店もあったり、出店者さんも多様で楽しかったです。

 

そんな獣にやられた12月の出店。年内はこれで終了です。

沢山の方々に試着、購入して頂き本当に実りある1年でした。楽しかったなぁ。涙を流しながら笑ったり。再会を抱き合ったり。わざわざ着て来て下さった方も沢山いらっしゃって。感動の日々でした。

本当に有難うございました。

 

次回は札幌で大きなイベントに出店です。どういういきさつかはこちらの出店情報で。

まだまだ猫に踏まれたいのをぐっとこらえながらミシンを踏む日々が続きます。